道の駅での車中泊は可能なのか?
道の駅での車中泊は可能なのか?
これは道の駅を私が調べ尽くした事と国土交通省へ取材した内容を記載します。
Q.道の駅での車中泊は可能なのか?
A.休憩仮眠の為の車中泊は問題ありません。(住み着いてしまうと問題です)
つまりどういう事なのか?詳しく説明していきます。
道の駅の性質
道の駅の駐車所は簡易パーキングであり何億円もの税金で作った駐車場です。
この駐車場は24時間解放され、夜間運転、過労運転の事故を防止する為に作られた駐車場です。その駐車場を作り、国の基準やルールを得て国土交通省から道の駅として認可されます。
休憩、仮眠、車中泊とは何か?
休憩とは→心身疲労の回復(制限無し)
仮眠とは→心身疲労の回復の為に寝る(制限無し)
車中泊とは→車内で夜を過ごす事
道の駅の駐車場は「心身疲労の回復の為に車内で夜を過ごす為」にあります。よって、「休憩仮眠の車中泊をする為」の駐車場です。もちろん、お手洗いや、お土産の購入、観光情報の取得などの為に停めても問題ありません。
道の駅で車中泊する人
ここでは「住み着いてしまう人の問題」についてお話します。道の駅で車中泊をしている人の目的は大きく分けて二つあります。
- 休憩仮眠の為に車中泊をしている
- 行く所や帰る所がなくてそこで何日も何十日も車中泊をしている
後者の「何日も何十日も車中泊をしている人(ホームレス)」は道の駅だけではなく、社会問題になっております。これは休憩仮眠の車中泊ではなく、もはや道の駅に住み着いてしまっています。これに関しては国土交通省も道の駅側も困っております。
結果
上記の内容より最初のQ&Aの
Q.道の駅での車中泊は可能なのか?
A.休憩仮眠の為の車中泊は問題ありません。(住み着いてしまうと問題です)
この答えが出てきます。そして国土交通省の方も私の取材に対して上記のように答えております。
反対の意見
この活動をしていてよく言われるのは「車中泊と休憩仮眠は違う!」という意見です。お話を聞くと恐らく以下のように自分の中で区別化しています。
- 「車中泊=キャンプ行為や、マナーが悪い人、何日間も滞在する人」
- 「仮眠休憩=車内で短時間休む人、トイレによる人」
私はこうした反対意見の方々にいつも同じ質問をします。
- 「あなたは何の為に道の駅で車中泊をするんですか?」
- 「何の為に車中泊をしていると思いますか?」
すると「体を休める為に車中泊しているのに決まっているだろ!」と返ってきます。車中泊と仮眠休憩は違うと言っておきながら、車中泊は仮眠休憩の為にすると認めているんです。
車中泊と仮眠休憩を分けると危険
車中泊は仮眠休憩でする方がほとんどです。トラックドライバーの方や、仕事の為に長距離運転をしなければいけない方は、安全運転の為に何十年も前から車中泊をしてきました。ここで「車中泊=キャンプ行為や、マナーが悪い人、何日間も滞在する人」と「仮眠休憩=車内で短時間休む人、トイレによる人」を分けることはとても危険な行為です。こうして「車中泊」と「仮眠休憩」を分けることによって、勝手なルールで「車中泊を禁止」にする道の駅が出来てしまいまいました。
なぜ危険と繋がるのか
車中泊は仮眠休憩だと思っている方が「車中泊禁止」を見たら「ここでは仮眠休憩が出来ないのか」と思いますよね?仮眠休憩をしようと思って立ち寄った道の駅でそれが出来ないとなった場合、また移動しなければなりません。疲れているなか、夜に運転することはとても危険です。もちろん体調管理やスケジュールは自分で管理するべきですが、体調に関してはどうしようも出来ない場合もあるし、休憩仮眠が出来るはずの場所に行ったのに、それが出来ないというのは自己管理だけの問題ではありませんよね。
道の駅側の理由
- 「道の駅で車中泊をする人のマナーが悪いから車中泊禁止になったんだ」
- 「車中泊の車で駐車場がいっぱいで他の車が止められない」
というのはよく言われる話です。しかしそれは間違っています。
もちろんマナーが悪い利用者はいます。しかしそれは全国の道の駅に年中いるわけではありません。ごく一部の利用者の問題です。そしてこれまで「車中泊禁止やご遠慮」にしている道の駅と話し合いをしてきましたが、(※詳しくは看板の撤去の記事をご覧ください。)実際に休憩仮眠の車中泊が原因で「車中泊禁止やご遠慮」にしたと答えた道の駅はありませんでした。
「車中泊禁止、車中泊ご遠慮」にした理由の多くが、
- 他もやっているから
- ゴミが散らかっているから
- ホテルやキャンプ場が併設されている
- 車を置いたままどこかへ出かける人がいるから
と言うものでした。
まとめ
道の駅は休憩仮眠の為の施設です。そこで休憩仮眠である車中泊を禁止やご遠慮とすることはとても危険です。
このことを理解していただく為に、これからも「車中泊禁止、車中泊ご遠慮」の看板の撤去や、車中泊禁止だと勘違いさせるようなサイトの修正などの活動を続けていきたいと思っています。