道の駅「飛鳥」車中泊禁止看板撤去撤回
この活動のきっかけになった奈良県明日香村にある道の駅「飛鳥」についてお話ししたいと思います。
車中泊禁止、5万円の過料!?
関西の旅中運転につかれて車中泊しようと思い道の駅飛鳥に向かいましたが、そこにはこんな看板がありました。
禁止事項:車中泊 迷惑駐車を発見した場合5万円の過料を科します。
私はここで車中泊をするのをあきらめ、違う道の駅に移動しました。
なぜ車中泊禁止やご遠慮が不適切なのか?
「車中泊」という言葉には定義がありません。トラックドライバーが車で仮眠休憩するのも車中泊、旅行中に車で休むのも車中泊、レジャーとして楽しむのも車中泊。人それぞれで意味合いが違う車中泊を禁止やご遠慮にすることはとても危険なことです。
例えば夜中、運転につかれて道の駅を探します、やっと着いた道の駅が勝手なルールで「車中泊禁止やご遠慮」にしていると、ルールやマナーを守るドライバーはその看板に従いまた違う場所に移動しないといけません。その間、事故を起こしてしまう可能性が非常に高くなるのです。
詳しくはこちらの記事「道の駅で車中泊」もご覧ください。
道の駅「飛鳥」がこの看板を出した訳
マナーやモラルの問題が起こりこの看板を出した訳ではなく、道の駅を作った当初からこの看板を出していたそうです。理由が「他もやっているから、抑止力の為」この理由は一般企業ならわかる話ですが、公共施設である道の駅では不当な差別は出来ないので不適切な内容です。さらに当時の担当者の方に問い合わせをした際に、「3~4時間経ったら眠くても出ないといけないのか?」「それで交通事故を起こしても良いのか?」という話をしたところ私の知ったことではないという返答をいただきました。道の駅はドライバーが安全に運転するための休憩施設なのに、それを放棄している状態でした。
看板の変更とHPへの掲載
長い話し合いと、私のYouTubeの視聴者さんからのご意見により、車中泊禁止から国土交通省のQ&Aにもある「宿泊場所として利用することはできません」に変更されました。
道の駅「飛鳥」さんのHPには以下のことが書かれました。
平素は、道の駅 飛鳥をご利用頂き誠にありがとうございます。
今回、当駅の駐車場の利用にあたって、お問い合わせ頂きました方に、不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございませんでした。深くお詫び申し上げます。
当駅の駐車場については、周辺に住宅が隣接していることから、キャンピングカー等での宿泊を目的とした駐車場の利用についてはご遠慮頂きたいということから、当駅は、『車中泊禁止』とさせて頂きましたが、今回、利用者からのご意見を踏まえ、『宿泊場所として利用することはできません』(写真参照)と改めさせて頂くことにいたしました。これは、車中で仮眠することを禁止するものではなく、仮眠の時間についても制限するものではございません。当駅は駐車できる台数が少ないことから、より多くの方に休憩して頂きたいというもので、今後も安全で快適に利用して頂けるように取り組んでまいりますので、是非、ご来場頂きますとともに、行ってよかったと満足して頂ける施設にするため、ご意見等を頂けたら幸いでございます。
https://michinoeki.asukamura.net/topics_200108.html
このように車中泊禁止は不適切だと認めていただき、看板は変更されました。
道の駅「飛鳥」のご紹介
道の駅飛鳥は平成30年(2018年)4月25日に登録された新しくきれいな道の駅です。
飛鳥総合案内所「飛鳥びとの館」では、飛鳥時代の歴史資産群や、懐かしい日本の原風景が点在する明日香村の観光情報の案内や、手荷物預かりのサービスや、2次交通、宿泊施設のご案内窓口としてとても便利です。観光ボランティアガイドも在籍(※土・日・祝日限定)しており、詳しい飛鳥の歴史ガイドも実施しているみたいです。
この記事についての動画はこちら
↑当時の担当者さんとの会話も聞くことが出来ますので、こちらの動画も合わせてご覧ください。